ここのところずっと あれこれと模索していた 新しいポストレは ひとまず2品が完成し もうカルタ(メニューブック)に載っている。 そのひとつが、Pijama スペイン語では「ピハマ」 カタルーニャ語の発音だと「ピジャマ」 意味は「パジャマ」 勿論、夜寝るときに着るパジャマのこと。 このpijama ピジャマは スペインに昔から存在するデザートで フラン(プリン)に 桃やパイナップル、真っ赤なサクランボなどの 果物のシロップ漬けや 生クリームのホイップ バニラもしくはチョコレートなどのアイスクリーム などが一緒に盛り合わせてある フランの豪華版(?) さしずめ日本のファミリーレストランにある 「プリン・ア・ラ・モード」といったところか。 本来は子供が喜ぶポストレだが 実は大人も好きだったりするもののひとつ。 何で「パジャマ」なんて名前が付いたのだろう 私のまわりでその疑問に答えられる人は1人もおらず(!) 今だに謎なのだが... 高級なレストランよりは 庶民的な食堂にある典型的なポストレで 「必ず○○が入ってなければいけない」 などという厳しい規律も存在しないので それぞれの店で、それぞれのピジャマを作っており 最近は高級なレストランでも ちょっと凝ったアレンジを加えた オリジナルのピジャマを出したりもしている。 もうご存知の方が多いかも知れないが 私は以前からフラン(プリン)に 気狂いのように情熱を注ぎ 相も変わらず作り続けている。 それならば、そのこだわりのフランを使って 私達流のとびきりのピジャマを作ろうではないか シェフとの話の中でそんなアイデアが生まれたのだ。 さあ、それでは、私のピジャマ どんなパーツを持ってこようか... 私が持っている 分厚いカタルーニャ料理の本には 一言こう書かれていた。 「Pijama ピジャマとは 味と色のシンフォニーである」 非常に抽象的だけれど 何だかとっても為になったな(笑)。 軽く頭を悩ませながらも ある日、何とかひとつの形にまとまった。 私達らしく奇のてらったことはせず ストレートに美味しいと思えるポストレ カルタ(メニューブック)には El nostre Pijama 私達の、つまり当店風ピジャマと載せられた。 フランをぐるりと取り囲む バニラビーンズ入りのホイップクリーム シナモン風味のクランブル クネル形のチョコレートクリーム ラズベリーのジェラート カラメルとバターでソテーしたパイナップルとマンゴー ひとつの皿の中に いろんな味、香り、食感がある これはレストランで大人が食べるピジャマ と言っても、よいでしょうか?(笑) オーダーが入って盛りつけていたら オリオールが食べたそうな目で 「それ、余りだろ?」なんて冗談を言った。 ヤッタ、その反応、大事だ! しかし 一体何がどうなって「パジャマ」なんだろう こうなったら本気で調べなくては...
by tomo114t
| 2007-12-05 07:34
| エルス カサルス
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