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日々挑戦


いつも考えていることは
「今日1日でどれだけのことができるか」
ということ

と言ってもそれは
仕事の仕込みに片寄ったことで
プライベートになると
「いいや、明日で」
なんて途端に緩くなる(笑)。

この1週間が過ぎるのが
何て早かったこと
休み明けの火曜日から
すでに30人の予約があって
その日はそれで追われ
水曜日以降は
ストックの少なくなっていた
カルタ(メニューブック)のポストレの仕込み
加えて週末に向けての仕込み

週末は
土曜の夜に150人の披露宴
日曜の昼に23人の銀婚式と
12人の金婚式のお祝いという
2つのグループの予約で
計3台の記念日のケーキも用意しなければならなかった。
披露宴の客は宿泊もするので
朝食用のアイテムも必須で要仕込み。

今週はいつになく厳しいなあと
実は思っていたのだが
結果的にはやりたかったこと全て
何とかこなしてしまった。
初めて作ったケーキも非常に良い出来で
シェフにも皆にも誉めてもらえたし
安心と満足で、ほんのりと幸せな日曜の夜
明日の休みは...休もう(笑)。

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by tomo114t | 2007-07-30 08:42 | エルス カサルス

評判


夏になり
ホテルのほうもさらに混んでくると
相変わらず私が作っている
朝食用のケーキの類も
ストックの減りの早いこと
足りなくならないように
営業の合間にせっせと仕込む。

朝食が終わると
ビュッフェの皿が厨房へ戻ってくる。
大抵の場合、残っていて
通りかかる同僚達がつまんだり
昼の賄いのポストレで皆が食べたり
さらに残れば
私はそれを再加工し形を変え
ホテル用のポストレにしたりもする。
(ここでも貧乏性発揮 笑)

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最近レシピを変えたマドレーヌ
ここではmadalena マダレーナというが
これが同僚達に評判がよい。
皆通りすがりにこれを見つけると
「これ好き、美味しい」と
喜んでつまんでいる。

マダレーナにしても皿盛りのポストレにしても
「同僚に評判がよい」というのは
大事な物差しのひとつであると思うので
私はこういった反応を見落とさない。
逆に誰も見向きもつまみもしないものは
さっさと削除したほうがよいのだ。

このマダレーナは
研修をしたバルセロナのレストランで
プチフール(食後の小菓子)として出しているもので
私は型を変えて
それを朝食用に採用したのだ。
材料の配合や作り方は
マドレーヌというよりもフィナンシエに近いのだが
私に教えたパティシエはこれをマダレーナと呼んでいた。
簡単だし
全卵ではなく卵白を使うので
常に大量に残る卵白が上手く捌けるのも嬉しいし
しかも評判がよいのであれば言うことなしだ。
粉の一部を粉末カカオに代えて
ついでにオレンジの皮もおろして加え
チョコレート味も作ってみたら
これもなかなか美味しいので
この2種類のマダレーナが
新しい定番のアイテムとなった。

同僚に評判のよいものは
お客にも評判がよいのだ。
会社ぐるみで10人で滞在した宿泊客が
朝食で出たこのマダレーナを気に入ったと
1人2個ずつ、計20個も
買って帰っていった。

これだ、この反応
私がこの店で甘い物全てを作る以上は
こうあるべきなのだ!

さあ
またストック減ったし
どんどん仕込まなきゃ...(笑)
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by tomo114t | 2007-07-24 03:39 | エルス カサルス

即興


ある夜

良い出来に上がったフランを
味見してもらおうと
オリオールに持っていくと
彼は電話中だった。
それで私はフランの皿を
シェフのまな板の横に置いておいた。

するとその後
シェフは何かひらめいたらしく
私に言った。
「サクランボをひとつかみ持ってきてくれ」
「カカオのクランブルも」
ポストレのパーツを突然ほしがるシェフ
何に使うのだろう。

「パパーダに合わせるんだ」

パパーダ papada とは
豚の顎から首にかけての部位の肉
つまりそれらの甘い材料を
肉料理に添えるらしい。

サクランボはフライパンで
黒砂糖とサフランを入れてソテー

そして先ほどのフランを
泡立て器で崩し混ぜクリーム状に
そこへ塩と多めの胡椒をふり
甘めのマヨネーズのような
ソースにしてしまった。

そして
「トモコ、カメラ!」

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by tomo114t | 2007-07-17 06:21 | エルス カサルス

Flam その後


失敗したり成功したり
常に私を悩ませる
フラン(プリン)

またフランの話?
もう飽きたって方、ごめんなさい。
いつのまにかフランは私の中で
非常に重要なテーマになっているもので...
きっと「美味しいプリンを作れて
初めて一人前の菓子職人と呼べる」
といった条件のようなものが
私の中で確立してしまったのだ。

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by tomo114t | 2007-07-13 09:18 | エルス カサルス

夏の顔


エルス カサルスが
繁忙期真只中ということが
ブログの更新が滞っていることからも
お察しいただけるかと思います...(笑)

披露宴だの、団体のパーティーだのと
先週から今週にかけて
引っ切りなしに入っていて
日曜は通常営業のテーブルで満席
(実はそれが一番大変)
翌々日の火曜日にはまた披露宴
(しかもアイルランド人の結婚式だそう)
その後の土曜日もまた140人の披露宴
届いた食材や仕込んだもので満杯の
冷蔵室や冷凍室が
忙しさを如実に表わしている。

朝の出勤
まずジロネイヤの小さな本屋へ寄り
エルス カサルスのための新聞を受け取り
(これは日課。私は新聞係)
サガスへ向かう山道へ入る。

ここ最近、毎晩帰りが遅いので
ちょっと眠い...
しかしそれを運転中に自覚したくないので
カセットの音量を上げ(ええ、CDではなくて 笑)
騙し騙し車を走らせる。
しかし途中の道脇の原っぱのほうに
ふと目を向けた瞬間
一気に目が覚めた。

あれ、こんなところにヒマワリ畑なんてあったんだ!

向日葵
カタルーニャ語ではgirasol ジラソル
girar は「回る、回転する」
sol は「太陽」
お日様のほうに向く花
日本語と同じつくりだ。

お日様のほうを向いているので
こちらの道のほうには背中を向けている花たち
これは車から降りて
畑の中に入って見なければ

ということで
仕事が早く終わる
日曜の夜の帰り道に実行した。

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by tomo114t | 2007-07-10 03:01 | カタルーニャ

昨日


6月30日

という日は私にとって
大切な、というか
忘れられない日である。
何の日かというと

個人的「交通安全の日」であり
初代愛車パンダの命日でもあり
私が生まれて初めて骨折した日でもある。

もうあの事故から1年経ったのだ。

(最近もしくは初めてこのブログをご覧になった方には
何のことやら、で恐縮ですが...
興味、お時間がおありの方は
カテゴリの「療養中」あたりをご覧いただくと
去年の夏の出来事がおわかりいただけるかと思います)

修理工(医者)の技術と
人間の再生力と
皆様からの励ましのおかげで
1年経った今
何事もなかったかのように
普通に仕事をして車にも乗っている。
キズ持ちの左腕もよく働くし
二代目愛車クリオもけなげに走ってくれる。
しかし私は「6月30日」という日を
一生忘れないだろう。

今年の6月30日は
130人の披露宴で
慌ただしい厨房の中にいた。

今回の予約は
珍しくケーキを持ち込みしたので
私が用意したのは2種類の小さなグラスデザートのみ。
ひとつ仕事が少なかった分
アペリティ−ヴォ(食前酒)の一品に
Taula Japonesa タウラ・ジャポネーザ
と呼ばれている
「スシ」のブッフェがあったので
それなりに追われていた。
ええ、素人寿司ですよ
次回は出前でも頼もうかな...
(↑カタルーニャ在住の方、足を運ぶ価値ありです)

100人、200人の予約があるときは
人数分のポストレを用意するのは勿論のこと
人数分のグルマンデリア
(食後の小菓子、プチ・フール)
を用意するのも
私の忘れてはいけない仕事だ。

Carquinyoli カルキニョ−リ
大抵いつもアーモンドを入れるが
たまにヘーゼルナッツを入れて作ることもある。
これまた香しく
切り口の表情も可愛らしいので
気に入っている。


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厨房の仕事が終わったのが
深夜1時過ぎだった。
披露宴にしては早いほうだ。
客席のほうまだまだ宴酣で
ウェイターのサービスは明け方まで続いた。

家に帰って
今年は病院のベッドではなく(!)
自分のベッドでもなく(?)
居間のソファに倒れこみ
そのまま朝まで寝てしまった。

そして7月...
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by tomo114t | 2007-07-02 05:37 |