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カテゴリ:療養中( 16 )

日曜日

フェランとモンセの家に
週末の来客があるときも
私はいつものようにお邪魔して
仲間入りさせてもらっていた。
ある日曜日
新居拝見に彼らの友人が集まり
ホームパーティーを楽しんだ。


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まずはテラスで
アぺリティーヴォ(食前酒)
とおつまみを









外の風と光を浴びながら
来客の旅行土産だという
フランスのチーズが美味しくて
つまんで、喋って
たっぷり1時間ほど過ぎる。

さあ、そろそろテーブルへ。


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11人で囲む食卓
この日のprimer
(プリメー 一皿目)は
定番になりつつある
メロンのサラダ
評判は上々であった。

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by tomo114t | 2006-08-18 04:21 | 療養中

豆料理

フェランとモンセの家に通う生活も
残り僅かになってきた。
勿論これからもお邪魔することは
度々あるだろうが
今のように毎日毎日ということはもうないだろうから
もうすぐ終わりかと思うと
何だかとても残念なのだ。

ある日のお昼ごはんに
モンセが作ったレンズ豆のサラダ


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レンズ豆
細かく刻んだ生ハムと玉ねぎ
おろしたトマト
オリーブオイル、塩
ミント

サラダに切ったトマトを入れるのも
当たり前に美味しいけれど
この「おろしたトマト」は
サラダのドレッシングの役割を果たし
ドレッシングでありながら
同じくトマトを食べていることにもなり
とても瑞々しく、美味しいサラダになる。
このトマトとレンズ豆の相性も非常に良く
さらにここにバジルでもオレガノでもなく
ミントを入れたことが大成功だと思う。


ひよこ豆とヒジキのサラダ


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「大豆とヒジキの煮物」が定番なのだから
他の豆とも相性が良いわけだ。
レタスやニンジンなどの生野菜も入れて
味付けはゴマ油、シェリービネガー、醤油。

ってこれはある日私が作ったのだ。
混ぜるだけの簡単料理
片手でも出来ます!(笑)
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by tomo114t | 2006-08-15 06:23 | 療養中

メロンのサラダ

最近久しぶりに思い出した料理があった。

イタリアに住んでいた頃
友人宅に呼ばれての夕食

ご主人はイタリア人のランプデザイナー
奥さんはフランス人でジュエリーデザイナーという夫婦で
素敵な田舎の家に住んでいた。
外にテーブルを出して夏の宵の宴。
そのときにマダムが作ってくれた一品に
「メロンのサラダ」があった。

一口大に切ったメロン
ちぎったバジリコ
フレッシュタイプの山羊のチーズ
オリーブオイル
塩少々
をザッと混ぜたサラダ
そんなサラダを私はそれまで食べたことがなかったが
この意外な組み合わせの
抜群の相性の良さに驚いた。
メロンとバジリコで清涼感にも溢れ
夏の前菜に理想的なサラダ。
森の空気の中、プロセッコか何か飲みながら...


フェランとモンセにそんな話をしたら
簡単で美味しそう
バジリコもあるし、私達も作ってみよう!
ということになり
ある日のお昼ごはんに再現されたのだ。

切って混ぜるだけの単純料理
「葉っぱを噛む」食感が欲しいので
バジリコは少し大きめがよい
チーズは手で適当に割って加えれば
柔らかいので混ぜているうちにポロポロになる。
香りのよいオイルをターッとかけて...



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私の記憶そのままの出来
三人で一口食べるごとに
「ウーン」「ウーン」と唸っていた。

簡単、簡潔ながら
「組み合わせの妙から生まれる美味」を持つ
そんな一品だと思う。

気に入ったモンセは頻繁にこれを作っている。
やっぱり簡単で美味しいのが何よりだ。
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by tomo114t | 2006-08-06 07:07 | 療養中

ご近所さん


フェランとモンセは引っ越しをした。


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古い家を買い
改築工事をしていたのだが
1年2ヶ月を経た今もまだ未完成。
とりあえず住める状態にまではなっているので
モンセのヴァカンスを利用して
住みながら仕上げていこうと
引っ越しに踏み切ったのだった。

その新居は
私の家と同じ通りの
歩いて1、2分の所にある。
まさに「目と鼻の先」
「スープの冷めない距離」
ますますお邪魔しやすくなった(笑)。

新しいキッチンで
どこに何が入ってるんだ...と混乱状態


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3階がキッチンとダイニング
くつろぎのスペースで
天井も高く、気持ちの良い空間だ。

2人はパスタを茹でる準備をしていた。
「ねえ、ペストの作り方知ってる?」
ペスト?ああ、イタリアの、ペスト・ジェノベーゼか。
家の裏の花壇や畑にはハーブや野菜もあり
今後の料理にもおおいに使われることになりそうだ。
摘んできたばかりのバジリコで
香わしいペストが出来た。
松の実、ニンニク、オリーブオイル
チーズはパルミジャーノがなかったので
熟成タイプのマンチェゴをおろして代用。


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新居での記念すべき初のお昼ごはん
私が持参したカヴァで乾杯!

久しぶりに、パスタが美味しいと思えたかも...

現在2人は新しい家づくりに奮闘中なのだ。
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by tomo114t | 2006-08-04 03:21 | 療養中

お見舞い

希望の朝日

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ポストに不在配達票が入っていた。

二日前の日付け
知らない間に日本から何か届いたようだ。

母と電話で話をした。
「ああよかった、届いたのね。早く取りに行ってね」
その小包は郵便局に保管されているので
取りに行かなければならなかった。

スペインの郵便局は
(郵便局に関してはカタルーニャではなくスペインの括り)
平日は14時30分、
土曜日は13時30分にはもう閉まるので
郵便局に用事のある日は
朝から「郵便局、郵便局...」と気にかけていないと行きそびれてしまう。
翌日朝の散歩の後
さあ郵便局へ...と出かけようとしていたら
また母から電話「取りに行った?」
そしてこう言う「袋か何か持って行きなさいよ」
紐がかかっていれば片手でも大丈夫
え?紐かかってないの?
「私が梱包してないから、どうなってるかわからないのよ。
袋持って行ったほうがいいわよ」
何で母が梱包しなかったんだろう
伊勢丹の配送でも頼んだのかな
妙に急かすし、変なの...とは思いながらも
敢えて詮索することもなく家を出て
歩いて10分、ジロネイヤの小さな郵便局へ。

私宛の小包...

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by tomo114t | 2006-08-01 07:20 | 療養中

撮影散歩

フェランとモンセの家に
2人の友人夫婦の息子だという
イギリス人の少年が1週間ほど滞在していた。
15歳のキット
夏休みを利用してフェランから写真の講習を受けるために
カタルーニャを訪れたのだ。
イギリス人だが長年家族でバルセロナに住んでいたので
カタルーニャ語、カスティーリャ語(スペイン語)も話す。
イギリス人、日本人をゲストに迎えた
国際色豊かな?食卓となった1週間であった。

ある日モンセが作ってくれたポストレ(デザート)


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桃のワインマリネ

今の季節ならではの
家庭で手軽に作られるポストレだ。
熟れた桃を適当に切り
赤でも白でもロゼでも、好みのワインと
好みの量の砂糖を加え、ザクッと混ぜて冷蔵庫へ。
マリネしている間に
桃の味がワインへ移り
ワインの味も桃へ移って
何とも良い加減。

フェランとキットは
写真撮影の練習のために
この近辺のいくつかの村へ出かけるというので
私も便乗した。

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by tomo114t | 2006-07-30 03:28 | 療養中

本日の...

フェランとモンセの家は
同じジロネイヤの
私の家から歩いて15分程の所にある。
お昼どきに向かう道すがら
どの家からもカチャカチャと
ナイフとフォークがお皿にあたる音がする。

何しろこの暑さ
到着する頃にはもう汗だくの私だが
フェランとモンセも
煮たり焼いたりで汗だくになっている。
そして「さて、本日のメニューは...」と
さながらレストランのように説明に入るのだ。


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豚の頬肉とキノコの煮込み
(モンセ)







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   トマト、オリーブ、オレガノ
   山羊のチーズのサラダ
   (モンセ)




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レンズ豆の煮込み
トマト、ベーコン入り
(モンセ)






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   豚肉に生姜、ベーコン、チーズを
   挟んで揚げた
   チーズ生姜カツ(!)
   (フェラン)




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クスクス炒め
ニンジン、ズッキーニ、レーズンと共に
カレー粉と生姜の香り
(モンセ)









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   舌平目
   バターで軽く焦がした
   アーモンドをソースに
   (フェラン)




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カヴァで煮た骨付鶏腿肉と
ジャガイモのかき揚げ
(フェラン)







食べながら
今日は塩が足りなかった、多かった、
ちょっと焼き過ぎた、いやちょうどいい
などと言いながらも
お終いには「いやあ美味かったねえモンセ」と
いつも満足げなご主人なのであった。
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by tomo114t | 2006-07-27 05:47 | 療養中

通院


退院して自宅に戻ってすぐの頃
腕よりも気がかりな体調の異変が起こった。

それは異常な足のむくみだった。

足首の辺りを中心に
空気を入れたかのようにプーッと
こんなことは初めてだ
服用していた薬のせいなのか
手術と関係があるのだろうか?

通い始めた共済組合の医者に相談したところ
血の循環を良くする注射薬と
足に塗るクリーム
圧縮タイプの靴下
を処方された。

ヨーロッパには
飲み薬や塗り薬と同じように
患者が自宅で自分で打つ「注射薬」が存在する。
日本人的感覚だと
注射は医者看護婦の仕事
自分で注射なんて恐ろしい。
一日一本、下腹の辺りに射すようにと言われた。
片手も不自由だし
それ以前に自分でなんて絶対に無理
それはフェランにお願いすることにしよう。

共済組合の新しい医者の初診察の日
まず「どこで働いてるの」と聞かれ
私は答えた。
「エルス カサルスです。ポストレを作ってます」
するとその医者はホウ、と目を見開いて
「いい所で働いてるねえ」
そして「僕もパティシエなんだ」と言った。
何でもオリオールと同じ料理学校で
製菓の勉強をしたのだそうだ。
「僕はメディコ・パステレロだ!」
(スペイン語 medico 医者 pastelero 菓子職人)
メディコ・パステレロ?
白衣も着ていないし、何だか胡散臭いなあ。
しかし彼は医者だった。
私の左腕のレントゲン写真を見て
「君は重傷を負ったね。
しかし経過も良いし、ちゃんと治るから大丈夫だよ」
と言い、今後の予定ももう決めた。
「8月2日にギブスを肘下まで短くする
8月16日に全撤去」と。
ああ、待たれる8月16日!

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by tomo114t | 2006-07-24 04:02 | 療養中

抜糸

私の事故は
職場から帰宅途中に起きた事故だったので
労災が適用されるそうだ。
従って
共済組合の医者の下で治療を行うということで
40km先の町マンレーサの
小さな医療センターへ通院することになった。

マンレーサの医者からは
「もうベルガの病院へは行くな」と言われたけれど
予約が入っていた抜糸の日だけは
やはり手術した病院で診てもらうべきかと考えて
退院後初めてベルガの病院へ行った。

電気ノコギリでギブスを切る。
こ、怖い!
腕を切られるわけではないのだが
自分の体にウイーンと刃物を向けられているのだ。
分厚くて大きなギブスだったので
看護婦も手こずっていたようで
2人がかりでバリバリーッ、と力ずく。
勢いあまって腕までバキーンとされたらどうしよう!
と本気で心配だった私は
右手でベッドの角をギュッと掴みながら
終始冷や冷やしていた。

ようやくギブスは外され
無事に現われた左腕
しかし私はそれを見ていない。
もし傷跡が生々しかったらショックを受けるだろうから
見ることができなくて
まるで幼い子供のように
ずっと横を向いて固く目をつぶっていた。

抜糸なんて
チクッとするだけでたいしたことはない
と聞いていたので安心していたら
結構、痛い!
今回の事故でたくさん痛い思いをして
痛みに慣れそうなところが
逆により痛みに敏感になったのだろうか。

そしてこのとき初めて知ったこと
見てはいない。が抜糸の感覚でわかった...
切り口は2ケ所あったのだ。
(2ケ所の骨折だから当然か)
左手首の外側と、左腕内側の中央
その内側のほうは手首の付け根から中央部までと結構長い。
まだまだ外の世界に出て来れない、危うい腕。
それをこのギブスが守ってくれているのだから
多少重かろうが暑かろうが
邪険にしてはいけないのだな。

腕をバキーンともされずに
無事終了した。

もうベルガの病院に行くことはなさそうだが
担当医ドクトール・ミルはこう言った。
「次回の診察の日、僕はヴァカンスでいないけど
代りの先生が診るからね」
どうぞどうぞ、行ってらっしゃいませ。
私の事故がドクトール・ミルのヴァカンス中でなくて
本当によかったよ!

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by tomo114t | 2006-07-23 02:53 | 療養中

お昼ごはん


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フェランとモンセの家で
初めてご馳走になったの昼食のメニューは
私が料理教室で教えた
日本的家庭料理だった。

ポテトサラダと豚肉の生姜焼き。

モンセが作ってくれた。
私が渡したレシピを横に置いて
いちいち確認しながら
ひとつずつ材料を切る彼女
いつでもどこでも作る側にいた私が
手伝いもせずに見てるだけなんて
おかしな状況になっている。

マヨネーズもきちんと作って
最後に「これはちょっとスペイン風ね」と
生ハムを刻んで加えていた。
彼女の作った器に入れて


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彼らは私が教えた料理のほとんどを
きちんと家でも作っているそうだ。
私もできる限り
カタルーニャ人が日々の食事に
無理なく取り入れられるようなスタイルで
且つ簡単なものを教えている。
その意図がこうして実っていることは
とっても嬉しい。
「人に料理を教える」ということは
「その人の人生をより豊かにする」ことなのだと
今になって思う。

トマト、オリーブ、パルミジャーノのサラダ
ぼかした青が優しい印象の、これもモンセのお皿。


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「ひとが淹れてくれるお茶は美味しい」
なんて日本でよく言われることがあるけれど
今の私はきっとそんな心境だ。

この日からワインも解禁にした。
(あ、でも少量。誤解のないように)

フェランとモンセのお昼ごはんの話は
この療養中ずっと続くであろう。
何せ毎日のことなので...
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by tomo114t | 2006-07-18 18:10 | 療養中