Baba ババ ラム酒、シロップに浸した ブリオッシュ風のスポンジケーキ フランスでも Baba au rhum ババ・オー・ロムと言えば 永遠不滅のデザートのひとつであろう。 私にとっての「ババ」は ナポリで食べるものだった。 南イタリア、ソレントの近くの 海辺のレストランで働いていた頃 休日にナポリへよく足を運んだ。 無秩序で雑多な、混沌とした 少々危険な匂いのする かと思えば高貴な顔も持つ 「ナポリを見て死ね」という言葉をも生み出した街 私はフィレンツェよりも断然ナポリが好きだ。 そして日頃何の愛着もないお菓子「ババ」が ナポリへ行くと途端に食べたくなり 菓子屋の前を通るたびにショーケースに目を凝らして 美味しい顔のババを探し求めたものだ。 (しまった、ナポリへ行きたくなってきた...) そんな思い出のお菓子が 先週からエルス・カサルスでも ポストレのひとつに加わった。 オレンジ、ライム、レモンの皮と バニラをきかせたシロップをたっぷり含ませて アプリコットジャムで艶を出したババに バニラビーンズ入りの 七分立てのホイップクリームを ミニボウルで添えて 私の仕事はここまで。 その後お客さまの前でウエイターが 温かいラム酒をババにターッと注いで、完成。 別名をボラッチョ(Borratxo 酔っ払い)とも言う。 大抵のポストレが いろんなパーツのコンビネーションで構成されるのに対し このポストレは、皿の中にババのみ。 あくまでもクラシックに 潔くこれひとつで勝負したい というシェフの意向だ。 まだまだ上達の余地ありだが... とびきり美味しいババが作れたら ナポリが恋しくなくなるかも?(笑)
by tomo114t
| 2008-06-10 06:56
| エルス カサルス
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