桃の節句


「洋」の甘いものを作ることを
日々の生業としている私だが
たまに和菓子を作ることもある。
家に人を呼ぶときや
よそのお宅へ招かれたときの手みやげなどに...

しかし今回の和菓子作りは
それなりに気合いが入ったものだった。

やはりカタルーニャに住む
同い年の日本人女性であるJさん
彼女とはイタリアで知り合った。
縁あってカタルーニャへ移り住み
最近女の子を出産したばかり。
そして迎える初節句のお祝いの印に
彼の親戚に和菓子をプレゼントしたいと相談され
私が作ることになったのだ。

こんなときに頼れる人は1人しかいない。
さっそく師匠に相談し...

雛人形に見立てた
苺桜餅を作ることになった。
ひな祭りらしくて可愛いし
Jさんの実家は苺農家でもあるので
彼女にちなんでいるのもよい。
和菓子を通して
日本の風習、文化を
カタルーニャの人に伝えられたらいいなと。

焼津の師匠はレシピだけでなく
材料まで送ってくれた。
休日のエルス カサルスの厨房を占領して
いざ、桜餅作りに挑戦。




和菓子の仕事は繊細である。
和菓子職人が洋菓子を作ることは
それほど苦ではないだろうが
洋菓子を専門とする者が和菓子を作るのは
非常に骨の折れることだと
(実際骨折ったけど 笑)
改めて実感した。

「和風クレープ」のような餅生地作り

お雛様とお内裏様を作るため
生地を二色に分けた。
お雛様は薄いピンクにしたく
フランボワーズの粉や苺のシロップなどを加えたが
あまり色が付かず、地味なお雛様になってしまった。
しかし味はほんのりと苺味で、しっかり「苺餅」。
お内裏様は抹茶を加えて緑色
こちらはなかなか見栄えがする。

しかしこの餅クレープに苦戦した。
モチモチとあちこちにくっつくので
普通の洋のクレープのようには
簡単にひっくり返せない。
しかしいろいろと試しながら
自分の手を使うのが一番いいことが解り
ちょっと熱いけど
手でつまんでひっくり返して
焼き色をつけないように焼く。
10枚、20枚と焼いているうちに
だんだんマシになってきた。

失敗作を味見してみると
見た目はクレープなのに
口に入れるとしっかりお餅。美味しい!
さすが師匠のレシピと感心。

このクレープを着物として
苺と餡玉で作ったボディに羽織らせる。
素人仕事ではあるけれど
真心込めて、良しとしたい(笑)。


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この苺餅を
余分に50個ほど作り
洋のものも添えたい、との彼女の希望で
プラリネの板を挟んだトリュフチョコレートも合わせた。
和の雰囲気でラッピングして


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どんな反応が返ってくるだろうか
まだ聞いていない。

今回の桃の節句の主役
ジュリアと名付けられたこの子に
既に姪っ子のような情を抱いている私。
また可愛いんだな、この子が...


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というわけで
焼津の師匠、お世話になりました!
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by tomo114t | 2007-03-05 06:20 |
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