お友達付き合い 2

料理教室に来る
月曜の夜の40代のグループも定着した。
やはり日本料理が大好きな夫婦や
肉屋の女主人
キャンプ場のレストランの厨房で働いている主婦
アグリトゥリズモの貸家を経営する夫婦
などといった面々で
やはり食に関わっている人達だ。
何を作っても美味しい美味しいと喜んでモリモリ食べてくれるので
教える側としては非常にやりやすい。

ある月曜の夜
料理を終えて食べながら
暖かくなってきたことだし
皆でピクニックかお花見かバーベキューか何かしようよ
という話になった。
ここで「バーベキューなら、カルソッツを焼こうか」という案が出て
過剰反応を示した私「カルソッツ!それがいいー!!」

カルソッツとは、ネギのことで
日本の長ネギの3分の1くらいのサイズ。
南カタルーニャのタラゴナ辺りが特産地だ。
このカルソッツ、伝統的な食べ方がある。

皮ごと丸ごとを炭火で真っ黒に焼き
手で焦げた皮を剥いて中の白い部分だけを
やはり伝統的なソース「ロメスコ」をつけてパクリと食べる。
これを1人が10本だか20本だか知らないが
大量に食べるのだそうだ。
このカルソッツを食べるフェスタのことを「カルソッターダ」と呼び
それが村祭りになったりもする。
話を聞いて、ぜひ一度試してみたいと思っていたのだ。






そして約束の月曜日
今日は料理教室はお休み
憧れの「カルソッターダ」には換えられないので!

お邪魔したお宅、パカとイグナシ夫婦が住んでいるのは
私の家から1時間くらい北上したところにある
「ペドラフォルカ」という尖った山のすぐ側にある小さな村だった。

私達が到着したときにはもうロメスコ作りが始まっていた。
このサルサ(ソース)はエルス カサルスでも作っている。
焼いて皮を剥いたトマトとニンニク
ニョラという丸くて辛くない乾燥唐辛子の一種
ヘーゼルナッツ
オリーブオイル、酢、塩
これらをバーミックスでガーッとピューレにして出来上がり。
きれいなオレンジ色のサルサだ。

集まったのは12人で
用意されていた箱一杯のカルソッツは100本くらいあっただろうか。
裏庭にあるバーベキュー用の竈に火をつけて
まずはアーティチョークから焼き始めた。
皮を剥かずに
中心にオリーブオイル、塩、ニンニクを入れて
黒くなるまで焼く。
そして主役のカルソッツも火の上へ。

e0083228_751529.jpg


ネギそのままをポンと火の上に置き、真っ黒になるまで焼くのみだ。

e0083228_794767.jpg


山の村の田舎家の裏庭でカルソッツの焼ける光景は
軽く大胆で原始的とでも言おうか。

この後ブティファラやチョリソやスペアリブなども焼いて
ほんとに村祭りのご馳走みたいだ。

真っ黒なカルソッツは瓦屋根の瓦みたいな瓦にのせられ
さらに冷めないように新聞紙をかぶせた状態で
食卓に運ばれた。

さあ、初めてのカルソッツをいざ食べる!

まず手で黒い皮を剥くと
黄緑がかった白い身がトロンと姿を現わした。
そしてそれをテーブル中央に置かれてある
サルサロメスコにトプッと浸からせて
オレンジ色に染めたら、パクリ。



e0083228_7225536.jpg












e0083228_7273599.jpg









e0083228_7302896.jpg













ナチュラルな甘さのネギと
甘・酸・辛の三位一体な上にニンニクの後味がヒリッと効いたロメスコ
この組み合わせは非常にワイルド。
芯がホクホクのアーティチョークも最高。

焦げた皮のせいで手は真っ黒
皿もテーブルの上も何だか散らかってメチャクチャだし
焼いてるときも食べてるときも、全てがとっても原始的だ。
「カルソッターダ」古代人の格好で食べても違和感なかったりして?

大量のネギとニンニクは
人間に妙なパワーを与えるようだ。
皆上機嫌で、ギターと踊りが始まった。

e0083228_872162.jpg


40代の人生も結構楽しそうだなあ、なんてふと思った。

この人たちとのイベントはこれからも催されそうだ。
「秋になったらキノコ狩りに行こう」ともう決まっているし!
[PR]
by tomo114t | 2006-03-30 06:53 |
<< Oh,my Panda! お友達付き合い 1 >>