「家に帰るまでが遠足」じゃないけれど 採ったキノコを家で美味しく食べるまでがキノコ狩り。 1人なのにこんなにもらってどうしようと思ったが キノコ掃除を始めてみると 半分は虫に食われていて 食べられないことがわかった。 採った半分が食べられないキノコで 残った食べられるキノコの半分さえもが 虫に食われてさらに食べられないなんて 何てキノコって貴重なんだろう。 ますます愛おしく思えてひとつひとつ丁寧に土を取り除く。 キノコを掃除するときは長時間水に漬けてはいけない。 味がどんどん水に流れ出してしまうからだ。 汚れがひどくなければ湿った布巾で拭くのがよい。 キノコをソテ−するときは 煙が出るまでよくよくフライパンを熱して 強火で一気に炒める。 弱火だとキノコから水分が出てきて その水分で煮えてしまい 「炒めた」のではなく「茹でた」ことになってしまうから。 熱したオリーブオイルの中に キノコを放り込むと ジャーッという音と共に 軽くむせるような森の香りが 私のアパート一杯に立ち込めた。 ストレートにキノコそのものを食べたいので 凝ったことはせずにただソテー。 仕上げに醤油と白胡麻をパラッと振り オリエンタルな味付けに。 一度では食べきれず 翌日もキノコの晩餐 少し変えて オリーブオイルでソテー 仕上げにバルサミコ酢と オレガノをパラッと振り 落とし卵をのせて 卵の黄身をソースに。 しかし東西のそれを問わず キノコを食べているときって 何でこんなにも幸せな気持ちになるのだろう。 きっとそれは 山からの恵み、森の奇跡を 食べることによってダイレクトに享受するからか。 オリオールはウエイターのダヴィッドと2人で今日もキノコ狩り。 キノコ売りのおじさんも相変わらず毎日ドッサリ売りに来る。 カタルーニャの秋はまだまだ忙しそうだ。
by tomo114t
| 2005-10-26 00:22
| カタルーニャ
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